1.痛い
歯の痛みは大きく分けて2つあります。(ア)冷たい水がしみる(イ)浮いた感じがして 咬むと痛い(ア)冷たい水がしみる
いわゆるムシ歯の痛みで、神経のある歯にみられる症状です。初め冷たい水がしみることが多いですが、もう少し悪化すると熱いものがしみる、ズーンと痛いなどの症状が出てきます。さらに進むと、走るとひびく、夜中痛くて目が覚める、1日中頭全体に痛みが続くなどの症状が出るようになることが多いようです。
対処としては軽度の場合は、ムシ歯の部分にお薬を入れるだけで治ることもありますが、ひどくなってくると歯の中の神経をとらなければ痛みが治らないこともあります。(もちろん歯自体は抜きません)
(イ)浮いた感じがして 咬むと痛い
歯の根の先が化膿している時に出る症状で、神経のない歯(クラウン、銀歯がかぶっていることが多い)にみられることが多いです。数日~数ヶ月前から体調が悪いと歯が浮いた感じがしていたが、おさまっていた。数日前からまた浮いてきて、痛くて咬めなくなった。歯をたたくとひびくし歯肉も少し腫れてきたみたいだ、などの症状でひどくなると顔まで腫れることもあります。痛みのピークのあと腫れもピークになってくることも多いようです。
対処としては、化膿していますので抗菌薬を飲んで菌をやっつける。咬み合わせを調整して、その歯にあまり当たらないようにする。かぶせているものを除去して歯の中に薬を入れる。腫れている場合切って膿を出す、などの治療になります。
(ウ)その他の痛み
歯ブラシが当たって歯肉が痛い、歯肉が腫れている→歯周病の治療歯が欠けたり、入れ歯が割れて歯に当たって痛い→とがっているところを丸める
入歯がこすれて痛い→入歯の調整
口を開けると顎の関節が痛い→顎関節の治療
などもあります。
2.腫れている
腫れている場所によって2つに別けられることが多いです。(ア)歯の根の先くらいにあるところが腫れた。
これは「1.痛みの(イ)咬むと痛い」場合の時に腫れてくるパターンです。歯の根の先が化膿している場合で、浮いた感じがして咬むと痛い症状が出たあと1~数日後腫れてくることが多いようです。腫れがひどくなると顔まで腫れ、口を開けるもの痛くてできないという症状も出てきます。腫れている中心部分にある歯が原因であることが多く、神経をとってクラウンをかぶせている歯が原因であることが多いようです。
対処は「1.の(イ)」と同じで、切開して膿を出した方が痛みや腫れのひくのが早くなることが多いと思います。」
顎関節症とは
- 関節にカクカク、バキッ、ジャリジャリなどの音がする。
- 口を開けたり、閉めたりする時に関節や顎の下などの筋肉が痛い。
- 口が開きにくい、閉じるときにガクッとひっかかりスムースにいかない。